漢字ときあかし辞典
子どものために買ってきた本だけど、けっこう面白くて自分で読んでます。
たとえば、同じ 「あたたかい」 と訓読みする 「温」 と 「暖」 という漢字について、子どもにどうやって説明したら良いのか分からなかったけど、この本では、
「暖」 は主に ”空気があたたかい” 場合に使い、”空気以外のものががあたたかい” 場合には 「温」 を用いる。
との説明があり、なるほどと思います。
では、「あたたかい家庭」 や 「あたたかい友情」 のように比喩的に用いられる場合は、どのように使い分けたら良いのだろうか、ということについて、
そもそも比喩的な表現なのだから、どちらかだけを正しいと決めなくてもよいのだろう。
と、イージーなご回答。
また、個人的に何となく以前からしっくりこなかった 「挨拶」 という漢字について、
「挨拶」 は本来、”押し合う” こと。禅宗では ”問答しあう” の意味で用いられ、日本語に入って ”出会ったときに声を掛け合う” ことを表すようになった。 ・・・・ 意味の変化を考えれば漢字にはこだわらなくていいのかもしれない。
など、納得のコメントを発見したりしています。
この本というか辞典の作者は円満字二郎さんという方で、ペンネームかと思ったら本名だそうで、やはりこういった本を書くことが天職なのでしょうか、いい仕事をされています。