日本のもの造り哲学 藤本隆弘
引き続き、書評です。
2004年に出版された本で、何を今さら ・・・ という感じですが、面白かったです。
「擦り合わせ型」 と 「モジュラー型」 の2分法で、産業構造を語ってゆくという、見晴らしの良い構成になっています。
日本の産業のうち儲からない分野は、擦り合わせ過剰であるという指摘には納得。
「擦り合わせ型」 と 「モジュラー型」 にそれぞれ片足を突っ込んで、上手にさじ加減を配分するのが儲かるコツであるという指摘にも納得。
たまたま関わることとなった案件に、こうした2分法がピタッとはまり、理解が深まったような気がします。
生産に携わっている企業の経営者であれば、何かしらのヒントを得ることができる本だと思いました。
それにしても ・・・ こうした生産管理の世界でトヨタの大野耐一さんは本当にカリスマなんですね、やはり 「トヨタ生産方式」 は一読の価値有りということになりそうです。