労働審判制度など
昨年(09年)における労働審判の申立件数が過去最多の3468件になったとのこと。
この件数が多いのか少ないのかは何とも言えないところですが、昨年比で言うと1416件の増加ということで、制度そのものが定着しつつある様子がうかがえます。
この制度、2006年4月から開始された比較的新しい制度で、初年度の申立件数が1163件であったので、しばらくはその利用が伸び悩んでいたのかもしれません。
一方、裁判外紛争処理(ADR)の機関として全国に「総合労働相談センター」が設置されていますが、09年度に受け付けた労働相談の件数は114万件以上で、こちらも過去最高の記録を更新中です。02年に「総合労働相談センター」の制度が発足して以来、相談件数は毎年増え続け、この7年間で相談件数は倍増しています。
労働組合が一種の「エリート集団」みたいになってしまっている現在、個別の労働紛争を解決するための機関に対するニーズとその重要性は今後とも増してゆくことでしょう。
経営者もつらいけど、労働者もつらい ・・・ そんな大変な時代です。