とりとめのないブログ・・・

税理士・中小企業診断士 篠川徹太郎事務所

年金受給者の確定申告が不要に!

政権が民主党に代わって、税制改正に関する議論は紛糾を極めているといった印象ですね。

選挙用の甘言(マニフェスト)に減税項目をてんこ盛りして政権を取ったけれど、財源不足という現実に直面して、さてどうやって増税しようかと頭を悩ませている・・・・

繰越欠損金の控除制限など、ひどい案だと思いますよ・・・

でも、こんなところで批判ばかりしてもしょうがないので、「おお、これは良いなぁ」と思った税制改正項目について紹介してみたいと思う。

11月26日の新聞によると、政府税制調査会は、年金収入が400万円以下の年金受給者について、2012年分からの確定申告を不要にする制度を導入する方針を固めた、とのこと。

うん、これは良いことだ。この制度改正は歓迎したい。

というのも、毎年2月頃になると確定申告無料相談というものがあって、私を含めて多数の税理士が動員されるのですが、そこに来所される方の90%、場合によっては95%以上が年金受給者=お年寄りなのです。

お年寄りは朝が早い・・・2月の寒空の下、早朝から列をなして並んで、混雑を極めた会場でまた並ばされて、いくばくかの還付あるいは納付の申告書を提出して、国民の義務をまっとうされてゆく・・・そんな光景が毎年繰り返されているのです。

その原因は、年金収入に対して申告不要制度が存在しないということ。年金受給者はその年分の年金収入に関して、確定申告により所得税を精算しなければならないというのが現行の制度設計なのです。

しかし、年金から所得税源泉徴収されているため、確定申告における精算金額といっても、微々たるものなのです。

税と社会保険の一体化など、いきなり大上段に構えるのではなく、年金受給者の確定申告不要制度を整備すること等、足元を固めることの方が、大切なんじゃないですか?!

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