JIMTOF 見聞
JIMTOF ・・・ 「日本国際工作機械見本市」、2年に一度開催される国内最大の工作機械関連の見本市です。
毎回、以前の勤務先がご親切にも招待状を送ってくれるので、今年も見学に行ってきた。
前回2008年の JIMTOF は、リーマンショックの直後といったタイミングだったのですが、工作機業界として空前の受注残を抱え、業界そのものが好景気に沸いていた時期でした。
その後の景気後退による影響はいかほどのものか・・・そんな興味を持って見本市に向かいました。
ところで、JIMTOF 開催直前の10月27日、日経の特集で少々ショッキングな記事が・・・
「2009年に日本は工作機械の生産額で27年間守ってきた世界トップの座を明け渡した。頂点に立ったのは世界最大市場でもある中国・・・・・今や中国に輸出の4割近くを依存する日本メーカーにとっては将来を左右しかねない。」
ほほぅ、随分と時代は中国を中心として廻っているのだなということを改めて感じさせてくれるじゃないですか!
中国リスクがいたるところに埋め込まれてしまっている日本経済の現状を実感させられます。
かつての同僚との話で面白かったのは、自動車業界について、あの業界はもはや電機・化学産業だという意見。
確かに・・・その昔は、自動車業界と工作機械業界は手を携えて発展していったわけですが、ハイブリッドだ EV だ、ということになると、エンジンなんかより電池の開発の方が重要ですものねぇ・・・
メーカーとしては、森精機が大々的に DMG (Deckel/Maho/Gildemeister)との統合をアピールしていたのが、私としては興味深かった、というか、お疲れ様ですと言ってあげたいような・・・
汎用的なマシニングセンターについていえば、韓国勢との競合がさらに激しくなっているとのこと、さもありなんと思いました。
技術的には10年以上前からキャッチアップされていたと思いますが、その後、韓国勢も欧米でのディーラー網を整備したりして、力を付けてきているのではないでしょうか。
そこにきて、この円高です。厳しいですよね・・・
ヤマザキマザックのインテグレックスに代表されるような、お手頃な複合加工機・・・このあたりが日本メーカーが得意とする分野なのではないかと勝手に思っています。
勇気を持って頑張っていただきたいと思います!!