消費税の仕組みとして、よく次のように言われていますよね。
「消費税は間接税として、消費者が負担するもので、事業者は消費者から預かっている税金を納めているだけ・・・」
このたぐいの説明、本当によく見かけますよね!!
思うに、こうした説を信奉している人々のバイブルとなっているのが、国税庁発行の「消費税のあらまし」というパンフレットではないでしょうか。こうした人々は、このパンフレット冒頭のくだりを読んで、「なるほどな~」などと思ってしまうんでしょうね。
特に、製造→卸売→小売→消費者いうモノの流れと消費税の流れをみて、「なるほどな~」などと感心してしまうんでしょうね!
この手の人々は!!!
しかし、こうした消費税の仕組みについての説明は明らかに破綻しています。
例えば・・・
- 道路を作ったりアスファルト舗装を施工したりする会社が納める消費税は、どうやって消費者が負担するといえるのか?
- 賃貸アパートを建築する業者が納める消費税について、この場合の「消費者」は施主でしょうか?それとも賃借人でしょうか?
等々、消費税は消費者が負担するという説明では、説明し切れないケースは山ほどあります。
では、どのように説明したらよいのか?? 答えは簡単です。
消費税は、事業者の生み出す付加価値に着目して、事業者に対して課する税金である。
ホント、これ以上でもこれ以下でもない。
消費税法には「消費者」という概念は一滴たりとも混入していないのですから ・・・ それがどうして、「消費税」 = 「消費者が負担する」という風に論理が飛躍するのか??
「消費税のあらまし」に代表される、国税のプロパガンダが功を奏しているというべきでしょう。