とりとめのないブログ・・・

税理士・中小企業診断士・CFP 篠川徹太郎事務所

消費税について

ポイント還元制度は失敗だ

10月からの消費税増税に合わせて導入されるキャッシュレス決済におけるポイント還元制度。実施まであと1月を切った今、制度の不備がいよいよあらわになってきているような気がします。

国境調整税 見送り

以前の記事で国境調整税について記しました。 shinokawa-office.hatenablog.com

国境調整税と消費税

フランスではマクロン氏がルペン女史に勝利し、フランスのEU離脱は回避されたと歓迎する声が多数を占めているようです。 一方のイギリスでは、メイ首相率いる保守党が支持を固め、EU離脱へ向けて着々と準備を進めています。 アメリカのトランプ政権は、…

フランス極右の新展開

アメリカではトランプ大統領が誕生し、今年の春にはフランス大統領選が行われます。 国民戦線のマリーヌ・ルペンがフランス大統領になったら大変だ・・・みたいな雰囲気ですが、なにがどのように大変なのか、少し調べてみた。

美容院の 「面貸し」

消費税の増税に伴い、論点としてさらに重要度を増しているのが給与と外注の区分だと思います。 納税者としてはその支払をなるべく外注費として課税仕入れの対象としたいところですが、税務調査により給与と認定されると、課税仕入れの取り消しならびに源泉所…

消費税増税に係る経過措置

先日、「消費税転嫁対策特別措置法」 について話す機会がありました。 この法律については、ガイドラインなども踏まえつつなるべく分かりやすくお話をさせていただいたつもりなのですが、元々の消費税法について、特にその経過措置のうち 「リース取引」 や …

消費税は輸出奨励型の税制なんだから、

消費税について人前で話をする機会があった。 消費税の概要について、主として個人事業者の方々に説明するというものだ。 話す内容をあれこれと考えてみて、やはり消費税は輸出奨励型の税制であることを改めて痛感している。

消費税増税の世界観

固定資産の取得や売却を考慮に入れなければ、消費税はざっくりと言って事業者の生み出す付加価値を課税標準として課税するものだから、消費税の節税策として、付加価値のコントロールが重要になってくる。 付加価値 = 経常利益 + 人件費 + 金利費用 + 租…

会計検査院が消費税法に意見する

会計検査院という機関が、「消費税の課税期間に係る基準期間がない法人の納税義務の免除について」 と題して国税に意見しています。 会計検査院は2年前の平成21年10月にも、 「賃貸マンション等の取得に係る消費税額の納付について」 と題して国税に意…

消費税の罠:イギリスの便乗値上げ

昨年の6月頃でしたか、ギリシャに端を発したユーロ危機にビビったイギリス政府は、日本の消費税に相当する付加価値税の税率を17.5%から2.5%引き上げて20%とすることを決定しています。 今年の1月4日からの増税実施ということで、さっそく8日…

消費税の罠:中国の還付率

お隣の国、中国では、日本の消費税に相当する税目を「増値税」と呼称しています。 ヨーロッパで使われている「付加価値税」 (Value-Added Tax) の音読みといった風情ですよね。 日本における消費税と課税の骨組みは同じであるにもかかわらず、実際の運用では…

消費税の罠:社会保障の財源に・・・

消費税の増税に関する議論がくすぶり続けています。 税収が足りないから増税するというのは、まぁ、「国民の理解を得られれば」、これはこれで仕方のない話なのでしょう。 ただ、消費税の増税とからめて、次のようなことがよく言われているような気がします…

消費税の罠:仕向地国課税と原産地国課税

消費税発祥の地であるヨーロッパでは、面白いことが真面目に議論されているんですね。 輸出免税の規定を撤廃する一方、輸入国における輸入消費税の申告の際に輸出国において支払われた消費税相当額を控除することができるようにする ・・・ これが、消費税の…

消費税の罠:低所得者への還付

我が国の首相が、「年収400万円以下の人には、かかる税金分だけ全額還付する」と言ったらしい。 最近の当ブログは消費税をネタにしているので、この発言を取り上げようか迷っていて、でもあえて触れるほど価値のある話でもないし、いやしかし、民主党お得…

消費税の罠:消費税の仕組み

消費税の仕組みとして、よく次のように言われていますよね。 「消費税は間接税として、消費者が負担するもので、事業者は消費者から預かっている税金を納めているだけ・・・」 このたぐいの説明、本当によく見かけますよね!! 思うに、こうした説を信奉して…

消費税の罠:総額表示

消費税の創成期には、「内税方式」なのか「外税方式」なのかということがよく話題になっていたものです。しかし、もはやこれらの言葉は死語になってしまいました。 決定打はやはり、今から6年前の2004年に導入された総額表示の義務化でしょうか。 消費…

消費税の罠:負担するのは誰?

基本的なことで恐縮ですが、消費税は誰が負担するのでしょうか? 「それは、消費税という名前の通り、消費者が負担するんでしょ?」 ・・・・・・・ 多くの消費税についての議論が、この入口の基本的なところで思考停止しているような気がして、それが残念だ…

消費税の罠:はじめに

消費税の増税が話題になってきています。 そんなわけで、新聞やテレビなどでも最近は消費税の話題が増えてきているわけですが、なかには「??」と思うような記事やコメントも見受けられます。 「この人たちは、本当に消費税のこと分かっているのかな?」、…

消費税の増税と法人税の減税

「消費税増税!得をするのは誰?」という記事において、私なりに消費税の骨組みを示したつもりですが、そういえば、今回の消費税の増税は法人税の減税とセットで政治的な議論になっています。 shinokawa-office.hatenablog.com これはある意味、非常に興味深…

消費税増税!得をするのは誰?

消費税の増税がいよいよスケジュールに上がってきた感があります。 「すべての増税は悪い増税である」 私はそう思いますが、ことに消費税の場合には、その仕組みが巧妙であるため、増税により誰が得をして誰が損をするのか・・・ とても分かりにくく出来てい…