とりとめのないブログ・・・

税理士・中小企業診断士・CFP 篠川徹太郎事務所

カフカ 「万里の長城」

ジョージへ

卒論を送ってくれてどうもありがとう。長年の約束を守ってくれてとても嬉しかったです。また、内容も興味深いもので、久しぶりに知的好奇心が刺激されました。それで久しぶりにカフカに関する本を何冊か買って読んでみたんだけど、どうも今の私の興味は、カフカという作家をハプスブルク帝国の歴史の中で読み解くことにあるようです。そういった意味で、君の解釈とは随分と異なるわけだけど、同じ作品を読んでこんな風に感じる人もいるんだ~と思っていただけたら幸いです。

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工業簿記の問題 その2

先の記事 「工業簿記の問題」 で触れた問題について、最近出版された本でも触れられていたので紹介します。 shinokawa-office.hatenablog.com

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この本の中に、「いつまでも仕掛中の製造指図書の存在」 というコラムがあり、問題点が指摘されています。 少し長いですが引用させていただきます。

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国保の都道府県への移管

当ブログでは国民健康保険の有り方について、かなり批判的に書いているわけだけど、本日の新聞記事によると、5年後をメドに国民健康保険の運営主体を現行の市町村から都道府県に移管することで内定したそうだ。

もう3年ほど前になりますが 「国民健康保険の再編」 という記事で、国保の運営を都道府県が担ってゆかなければ国民皆保険の理念が崩壊する、そんな瀬戸際の状況であることを指摘したわけだが、ようやく方向性が見えてきたようで、私個人的には少し安心しております。

shinokawa-office.hatenablog.com

数年後には、国保の運営主体がかつて市町村であったことが、信じられな~い、といった風になることでしょう、きっと。

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認定支援機関って・・・

今年度の税制改正で、認定支援機関による指導により経営改善に向けた設備投資を行う場合に、30%の特別償却又は7%の税額控除ができる制度が創設されましたが、こうした目先のメリットだけをクローズアップして認定支援機関への申請を奨励するというのは如何なものかなと思うのです。

信用保証協会の保証料の引き下げとかもそうですよね。

ポイントは、金融機関からの同意が得られるような経営改善支援を行うということであって、その部分をおろそかにすると痛い目に合うような気がする。

金融円滑化法が終了し、適用を受けてきた小規模零細事業者が金融機関から返済を迫られる ⇒ 返済できない ⇒ 保証協会が代位弁済する、といったシナリオのなかで、結局は保証協会の同意を得られるような経営改善支援であるか否かということになってくる。

そういった意味で、認定支援機関による経営改善支援はけっこう難易度の高い取り組みになってくるんじゃないかと思います。

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工業簿記の問題

工業簿記というか原価計算について、少し勉強している。

税理士のはしくれとして簿記会計を生業としている俺だけど、久しぶりに勉強してみたら工業簿記がさっぱり分からなかった。

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仮装経理の後始末

主として金融機関対策として、また建設業であれば経営事項審査の得点アップ等のため、仮装経理つまり粉飾決算が行われることがあります。 特に架空在庫の計上は、決算時に仕訳の数字をいじくるだけで出来てしまうので、もっとも簡単な粉飾決算の手法です。

ある期に架空在庫を計上した場合、翌期に利益計上が見込まれ期末に正常な在庫金額まで減額できればまだ良いのですが、通常の場合は業績の不振が継続して、翌期末にも再度架空在庫を計上することになり、そんな調子で数年を経過すると膨大な金額の棚卸資産 (建設業であれば未成工事支出金) が積み上がってゆくことになります。

こうした粉飾決算の後始末のやり方として、伝統的には 「前期損益修正損」 として当期の損失として計上するとともに、税務上は別表4で加算するというものでした。

しかし、平成24年3月決算からいわゆる 「過年度遡及会計基準」 が適用され、税務上の取り扱いも変更されています。

法人が「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」を適用した場合の税務処理について(情報)

以下抜粋

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